引用元:【ルームロンダリング】映画本編より
気持ちをフワッと温かくしてくれる映画です。それはきっと、この世からいなくなってしまった誰かを通じて、あなたも感じる事ができるでしょう。
ポロポロ泣ける映画ではない
ケラケラ笑えるコメディ映画でもない
フワッと誰かの事を思い出しながら温かくなれる。【ルームロンダリング】はそんな映画です。
Contents
【ルームロンダリング】はどんな映画?
私がこの映画を見ようと思ったきっかけは、ただ何となくでした。私がホラー系の映画を大嫌いな事を知ってか知らぬか、U-NEXTのおすすめ映画で「怖くない幽霊シリーズ」みたいな一覧にあり、池田エライザちゃんが可愛いなと思い、本当、ただ何となく見ただけなんです。
それが見終わるとどうでしょう。何だか心も軽く、スッキリしていて、ふわっと温かくなれる作品。完全に私の中では予想外、大穴の作品でした。
予告編を載せておきますが、こちらの予告編、内容を凝縮しすぎているので視聴はおすすめしません。
よく言えば、要点がまとめられている。
悪く言えば、本編の内容が分かりすぎてしまう。
どうしてここまで素敵なシーンを切り取ってしまったのかなぁ?
【ルームロンダリング】を見たい方は絶対に見ないで下さいね(*´꒳`*)
引用元:【ルームロンダリング】公式サイトより
キャスト・スタッフ
池田エライザ(八雲御子 役)

引用元:【ルームロンダリング】映画本編より
本格的に女優活動を開始したのは2015年、園子温監督の映画『みんな!エスパーだよ!』のヒロインに抜擢されてから。グラビアのイメージが強いですが、彼女はその枠にとどまらず、最近は多くの映画やドラマ、バラエティ番組にも出演していて、その演技力が注目を浴びています。私は池田エライザちゃんを見るためにこの作品を見たと言っても過言ではありません。この【ルームロンダリング】でも、ネクラな性格でありながら、ヒラリと輝く笑顔が美しいです。
オダギリジョー(雷土悟郎 役)

引用元:【ルームロンダリング】映画本編より
映画、ドラマ、数多くの作品に出演しています。髭が似合う日本俳優からオダギリジョーははずせないのではないでしょうか?【ルームロンダリング】では、少し危ない仕事に手を染めながらも、御子(池田エライザ)への愛情は決して忘れない、なかなか口では言えないけど行動で表すかっこいい男を演じています。
渋川清彦(春日公比古 役)

引用元:【ルームロンダリング】映画本編より
かつて「KEE」の芸名で活動していた渋川清彦が、おちゃめでコミカルで心の優しい春日公比古を演じます。これまでの作品は、WASABI(2002)、クローズ ZERO(2007)など、持ち前の強面?から、作品をグッと盛り立てる役での起用を数多くしています。そんな強面?の彼が今回は御子(池田エライザ)の人生を変えるきっかけになっていきます。
光宗薫(千夏本悠希 役)

引用元:【ルームロンダリング】映画本編より
元AKB48メンバー。元アイドルでありながら、劇中では立派な演技を演じています。涙、笑い、奇声(!?)、重い演技もコミカルな演技もしっかりとこなしています。背中に包丁が刺さっているのはお飾りです。作品を見て理由を確かめてみて下さいね!
伊藤健太郎(虹川亜樹人 役)

引用元:【ルームロンダリング】映画本編より
イケメンでありながら素朴で純粋、不器用な役柄が似合うのが伊藤健太郎。出演作には、チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜(2017)や昼顔(2014/フジテレビ)など。今回も思いっきり不器用な役柄を演じます。その不器用さが純粋で、「頑張れ!」って言いたくなってしまいます。
あらすじ
5歳で父親と死別した八雲御子。翌年には母親も失踪してしまい、祖母に引き取られた御子だが、18歳になると祖母も亡くなり、天涯孤独となってしまった。
しかし、祖母の葬式に母親の弟である雷土悟郎が現れ、住む場所とアルバイトを用意してくれた。その仕事とは、ワケあり物件に住み込んで事故の履歴を帳消しにし、次の住人を迎えるまでにクリーンな空き部屋へと浄化すること=“ルームロンダリング”。
引っ込み思案で人づき合いが苦手な御子にとって都合の良い仕事だったはずが、行く先々で待ち受けていたのは、幽霊となって部屋に居座る、この世に未練たらたらな元住人たち。ミュージシャンになる夢を諦めきれないパンクロッカーや見ず知らずの男に命を奪われ恨み節が止まらないOL、カニの扮装をした小学生!?
なぜか彼らの姿が見えてしまう御子は、そのお悩み相談に振り回されて…!?
【ルームロンダリング】の見どころ
現代の日本の描写
一人暮らしの老人がたった1人で部屋で…
借金を抱え返しきれずロープで…
7歳の子供がたった1人で部屋で…
など、ニュースで見るような悲しい事件。映画の世界ながら、今日(こんにち)の日本とリンクしてしまいます。
御子(池田エライザ)と仲良くなっていく春日公比古(渋川清彦)が見つけたのは、御子が趣味として書いているスケッチブックに描かれた絵。その絵には、カラフルで明るいイメージのものがあるのですが、色もほとんど付けられていない、どことなく悲しい絵もありました。
引用元:【ルームロンダリング】映画本編より

「7歳 餓死。父ちゃん、新しい女の人とどっか行っちゃった。って。」
御子がとある部屋で出会った女の子の幽霊。
ずっと父ちゃん待ってたんだろうな。
ここまでされてもなお「父ちゃん」と呼ぶ無邪気な子をどうして捨ててしまったのだろう?
とにかくこのシーンは胸が痛く、強く締め付けられました。
こういった、何の罪もない子供が犠牲になる事件で最近多い気がします。何かを信じていたのに裏切られてします。子供は必死の思いで何かを頼っているのに、それをあっさり裏切ってしまう。見ていて切ない、悲しくなり考えさせられるシーンが【ルームロンダリング】にはあります。
悟郎(オダギリジョー)の愛情が深い
私は最初悟郎と御子の関係性が全く分かりませんでした。てっきり最初は恋人同士かと思っていたのですが違いました。本編を見ていけば分かるのですが、悟郎の御子に対する愛情が泣けるんですよね。
あまり口では語らないものの、おばあちゃんからの教えから、御子を守っていきます。
池田エライザの演技が素晴らしい
【ルームロンダリング】に出演している役者はとても個性的で、イケメン、強面、美人。。。などなど、様々な面々が出演しているのですが、この作品でやはり一番輝いているのは池田エライザです。
モデルやグラビアをこなす彼女ですが、この作品を見ると彼女の見方が変わります。ふとした何気ない仕草にもドキッとさせられる場面があります。重要なシーンで見せてくれるふわっとした笑顔には心を奪われます。
春日公比古(渋川清彦)の部屋から御子(池田エライザ)が引っ越しする時のワンシーン。春日は御子が引っ越す事を止める事もしませんが、その表情からは「本当に行っちまうのか?寂しいじゃねぇか。」という気持ちが伝わってきます。それでも最後には、「お互い頑張っていこう。」という気持ちで御子を見送ります。
その時に見せるワンシーンです。
この場面がめちゃくちゃ柔らかくてグッときます。アヒルの置物を大変そうに持ちながらもキラキラした笑顔をしてくれる池田エライザが最高に可愛い!
引用元:【ルームロンダリング】映画本編より

事件に巻き込まれた虹川亜樹人(伊藤健太郎)が生きている事を確認したワンシーン。
引用元:【ルームロンダリング】映画本編より

写真では少しあざとく見えますが、実際に動画で見るととっても自然で、照れ隠しをしながらの笑顔にとってもキュンとします。
エンディングまでしっかり見よう
途中まで作品を見ていばどうしても気になるのが、パンク幽霊が成仏する事ができなかったきっかけのデモテープです。エンディングまでしっかり見ると、その曲が聞けるので、最後まで見て、聞いてあげて一緒に成仏するのを看取ってあげましょう。
【ルームロンダリング】を見た感想
この映画を見て、みんな生きてる、みんな生きていたんだなという事を感じました。
あの世が実際にあるのかどうかは分からないけれど、今この世にいない人、生って、今はいないだけで、どこかで生きていたんだなって思った。
【ルームロンダリング】では、様々な幽霊が登場し、色んな理由からこの世にいるのですが、どの幽霊も自分が死んでしまった事を後悔してしまっています。(何人か除いて…)
そういった幽霊から、死ぬという事はどういう事か?この世からいなくなってしまったらどうなってしまうのか?今生きていてもっといい事、やるべき事あるんじゃないか?生死を考えるきっかけをくれます。
私たちはふと誰かの事を思い出す事があります。天国で元気にしてるかなぁ?って。そう思う事によって、今この世にいないあなたにとっての誰かに思いは届いてるんじゃないかなって思うんです。そしたらきっと、天国にいるあの人は笑ってくれるんだって思える。そんなきっかけをくれる映画でした。
さっ、お墓参り行かなきゃな!
へばっ!グッバイ!